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講師コラム

January 02, 2017

そして、発音の習得はリーディングにも作用する

発音がいかに、英語のスピーキング、リスニング、ライティングに影響を及ぼすかについて、ご理解いただけたかと思いますが、さらに驚くべきことに、発音はリーディングにも影響をもたらします。

英語教育に携わる人たちの間でも、広く知られていないようですが、正しい発音を習得できていない学習者はリーディングのスキルも思うように伸びない、という研究結果が発表(Catherine Walter博士)されています。

私たちは英語を読むときに、それぞれの単語や単語の集まりを頭の中で再現しながら読んでいます。これは「心の声」とも言われますが、要するに、英語の音や人の声を頭の中で思い浮かべながら読んでいるのです。これを「音韻ループ」と言います。

このプロセスで、正しくない発音のまま英単語を思い浮かべながら読んでいると、実際に読んでいる内容とそれに対応する音声がうまくつながらず、私たちの頭のなかで長期記憶に蓄えられた内容にすぐにアクセスできない、という理論です。

つまり、読んでいる内容を即座に長期記憶の内容とリンクすることができないので、スムーズにリーディングが進まない、ということです。

これは、日本語に置き換えると、意味を知っているかもしれない漢字を、まったく違う読み方で覚えたまま読み進んでいる状態と似ていると思います。たとえば、「春分」という言葉を知っているのに、「しゅんぶん」と読めずに「はるわけ」と読んでいたら、単語のみならず、文や文章レベルでも意味が分からなくなってしまいます。

実際に、発音の良し悪しと、リーディングスキルには大きな相関関係があるそうです。発音を向上させることで、リーディングスキルが伸びるということが提唱されています。

January 02, 2017

発音の習得がライティングに欠かせない理由

発音は、スピーキング・リスニングのみならず、ライティングにも影響します。

正しい発音が身についていない状態で英語を書くことを想像してみてください。

 たとえば、日本語のカタカナに近い状態で英語を覚え、「ア」という音が単語に入っていた、と記憶している場合。カタカナで書けば、帽子の「hat」は「ハット」、暑いの「hot」は米語では同じく「ハット」、Pizza Hutの「hut」も同じく「ハット」。でも実際には、全部全く異なる音です。

「知っている単語だけど、この「ア」という音は、「a」だっけ、「o」だっけ、それとも「u」だっけ?」と分からなくなりますね。

初めから正しい発音でそれぞれの単語を覚えていれば、書く時にもそれをスペルするだけでいいので、特に簡単な単語でのスペルミスは起こりにくくなります。

英語の音とスペリングにはフォニックスというルールがありますが、A+SMILEの教室に通っている子ども達は、小さいうちからそれぞれの音を認識できるように、フォニックスを学んでいます。

大人になってからでも、フォニックスを学び、発音をブラッシュアップすることができます。

January 02, 2017

発音はリスニングにも影響する

前回、正しい発音の習得がスピーキングにどのように影響するかについて書きました。

発音は、リスニングにも影響します。

これも当たり前のことですが、正しい発音を習得していないと、

①音素レベルの発音が分からない。音素を聞き取れない。

②単語レベルの発音が分からない。単語を聞き取れない。

③文レベルの発音(単語同士がつながる場合など)が分からない。文の内容を聞き取れない。

という問題が生じます。

リスニングで聞き取れない単語がひとつだけあった場合、前後の文脈から、その単語や意味を推測できる場合もあるし、聞き取れなかった単語を聞き返すこともできます。

しかし、聞き取れない単語が2つ、3つ、4つあったら、単語や意味を推測することもできなくなってしまうし、「理解する」ことを諦めてしまう人も多くなります。

先日の英語教師用セミナーでは、こんな例が紹介されていました。

 

スペイン語を母国語とする英語学習者の話ですが、「Asia」という単語の英語の発音が、スペイン語の「Asia」(スペルは同じ)の発音と違うために、文全体の意味がまったく分からず、理解が追い付かない、という例です。

同じような例は、カタカナが溢れている日本の英語学習者にも多くありそうです。

ですから、正しい発音の習得は、リスニングスキル向上のためにも必須なのです。

January 02, 2017

発音はスピーキングのためのみならず

英語学習者の皆様は、「発音」の重要性を認識していらっしゃると思います。

正しい発音が何に役立つかと言えば、まず皆様が考えられるのは「スピーキング」だと思います。

正しい発音が身についていないと、次のような問題が生じます。

①発言を理解してもらえない。

発音がおかしくても文脈から理解してもらえることもありますが、あまりにかけ離れた発音(アクセントを含む)は、理解してもらえない可能性が高まります。話し手、聞き手の双方にストレスが溜まります。

②発音できない単語を避けるようになる。

発音できそうもない単語は、知っていても、話すときには避けるようになります。通じない可能性が高いから、言うのをやめておこう…としていると、核心を突いた話ができなくなります。

③自信がなくなる。

多くの人にとって、語学学習では「スピーキング」は一番楽しい要素となりうると思います。発音のせいでそれが楽しめないと、どんどん自信がなくなっていき、英語を嫌いになってしまう人もいます。​

ですから、「発音」はスピーキングには欠かせないものです。

しかし、「発音」はスピーキングのためのみならず。

 

次回は発音が「リスニング」にいかに役立つかについてご紹介します。

December 04, 2016

優位な五感 タイプ別 語学学習法

NLP(神経言語プログラミングという心理学)では、人はそれぞれ、使用している五感のうち特に優位なもの(代表システム)があると考えています。

五感システムは大きく、視覚優位、聴覚優位、身体感覚優位の3タイプに分けられます。普段、物事を処理するときに、主に使っているのは視覚なのか、聴覚なのか、身体感覚なのか、という考え方です。

それぞれのタイプには、異なる学習法が効果的です。

聴覚優位の人は、CDなどを聴く勉強法が効果的です。教科書を見ながら音声を聞いて覚えるとか、聞いたことを自分でリピートしながら身につけていく方法です。

視覚優位の人は、視覚に訴える勉強法、つまり、絵や図、動画を見ながらの学習が良いと言われています。英単語などは、単語帳を見るだけで覚えられる人もいます。

身体感覚優位の人は、動きながら学んでいく方法が良いようです。単語学習であれば、ジェスチャーとともに覚える、自分でも手を使って書いていく、など。

ちなみに、私はかなり「聴覚」に偏っていると思います。

私が英語を学び始めたのは中学入学以降でしたが、私はたまたま、この「聴覚優位」に合った勉強法を取り入れていたので、英語を効率的に学べたのかなと思います。

私は映画が好きだったので、気に入った映画をテープ(当時はCDもなく、テープでした!)に録音して、それをひたすらラジカセで聞いていました。寝る前はタイマー設定してテープ、目覚ましもタイマー設定してテープ。これが、すごく役立ちました。

A+SMILEの教室に来てくれる子ども達も、それぞれタイプが違うようです。

レッスンでは、どのタイプでも学習できるように、聴覚に訴えるもの、視覚を使うもの、身体感覚を重視したものなど、いろいろな学習方法を取り入れています。

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